Q & A
Q1.ボビンレースって何ですか?
A1.ボビンとは糸巻きのこと。ボビンで作られるレースなのでボビンレースと呼ばれています。
ん?と思われた方へ、皆さんがご存知のレースは、作られる(用いられる)道具によって名前がついています。鉤針(クロッシェ)で作られるレースはクロッシェレース、縫い針(ニードル)で作られるレースはニードルレース。のように。。。
話はボビンレースに戻ります。ボビンとは、ミシンのボビンと名前は同じでも形状は異なります。
ボビンレースで使うボビンは持ちやすく・扱いやすいように棒状です。国や地域、さらにはレースの種類によってボビンの形状やデザインが異なります。
編み物というよりは織物に近いです。手芸というよりは工芸で、職人技の世界かもしれません。
でも、どんなに不器用な人でも下絵があるので作品にはなる不思議な世界です。
百聞は一見に如かずです。まずはご体験ください
Q2.ボビンレースは誰でも出来ますか?
A2.やってみたい・出来るようになりたいという気持ちがあれば、誰でもできると思っています。
海外では男性のレースメーカー(レースを作る人)もいます。だからというわけではありませんが性別は問いません。男性の方が仕組みを理解したがるので、性質的に向いているのかもしれません。
年齢に関しても、私は幼稚園生でも出来ると思っています。
目を使いますのでどちらかというと高齢になってから始める方が難しいかもしれません。
旅行やテレビで「おばあちゃんがしているのを見て」とご興味を持たれる方がいますが、日本の機織りや籠編み職人と同じで、そのテレビで見たおばあちゃんは若いころからしていたからお年を重ねても出来るのだと思います。
そうは言っても、私のクラスに72歳から始められた方がいます。若いころに織物をしていたので、糸の流れを読んだり考えたりすることが身についているから理解することが出来るのだと思います。
69歳から始めた元ビーズの先生もいます。彼女にも同じ事が言えます。
ですので、手芸の達人と自負する方で、その年までずっと続けてきた方は、出来ると思います。
逆に、全く手芸は苦手という方でも57・58歳から始めても出来るようになる人も何人も見てきています。
しかし若いに越したことはありません。今日が一番若いのです。思い立ったが吉日。善は急げです。
いずれにしましても、こんなレースを作ってみたいという気持ちが一番大切です。是非、一度体験してみてください。
Q3.ボビンレースってお金がかかると聞きますが。。。。
A3.最初から¥30,000以上お道具代として徴収される教室がほとんどのようですが、私の教室ではそこまではかかりません。なるべくお安くご提供できるように工夫しております。
最初の3か月はレンタル致しますので、続けられると見極めていただいてからご購入いただければ大丈夫です。
余談ですが、連続レースは細かい模様をなさりたいのであればボビンの本数が増えるので、最終的にはお道具に数万円かかるのは事実です。
それでも、毎回、生地や糸を購入する必要がある刺繍や編み物と比べれば、ランニングコストが糸のみなので、ボビンレースはコストパフォーマンスがよいように思います。
1つの糸から5~10作品できますしね。
習得するのに何年もかかりますから、お道具代よりもレッスン代の方がかかるのが本音かもしれません。
どんなに手芸の達人の方でも理解してすべての技術を習得するのには1年以上かかります。私も手芸の達人を自負しておりますが、数回では習得できませんでした。
ですので、何年かかっても出来るようになりたいという意思が最終的には必要です。
ボビンレースは楽器を習うお教室に通う感覚でしょうか。。。少しずつしか上達できません。
とにもかくにも、百聞は一見に如かずです。ご興味を持たれましたら、まずはご体験ください
Q4.独学でも出来るようになりますか?
A4.ボビンレースを独学で学ぶ強者に何人かお会いしてますが、ボビンレースはそもそもが職人技の世界だと私は思っていますので、できれば、ちゃんと先生について習った方がよいと思います。
ボビンレースの編み方は基本的に2つなので、一見、毛糸などの棒針編みと同じかと思われるかもしれません。
独学で基礎の編み方はどうにか出来るようになったとしても、その先で躓いて私のところへいらした方も何人かお会いしています。
レースは複雑に模様が組み合わさっているから美しいのです。そうなのです。ボビンレースは複雑なのです。
ですので、2種類の編み方が複雑に組み合わさると言っても、その複雑のレベルは棒針編みとは全く異なります。1本の糸から形成される棒針編みと、何本もの糸を使って織りあげるボビンレースは、全くの別世界なのです。
そこをまず、気構えとして持っていると、何を言われてもストンと腑に落ちるかもしれません。